cisco機器の管理プロトコルは難しそうですが、よく使われる。

インフラエンジニアに関するノート
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管理プロトコル

Cisco機器の管理プロトコルとは、Ciscoのネットワーク機器を管理するためのプロトコルです。これらのプロトコルは、ネットワーク管理者がCiscoルーターやスイッチなどの機器にアクセスして、設定や監視、トラブルシューティングを行うことを可能にします。

  1. SNMP(Simple Network Management Protocol):ネットワークの状態やトラフィックなどを監視するためのプロトコルです。ネットワーク機器の状態やトラフィック、稼働時間などの情報を監視するために使用されるプロトコルです。またエージェントと呼ばれるソフトウェアが動作しているネットワーク機器から情報を取得します。ネットワーク管理者は、SNMPクライアントを使用して、この情報を取得することができます。
  2. SSH(Secure Shell):暗号化されたセキュアな接続を提供し、リモートでのCisco機器の管理を可能にします。セキュアなリモートアクセスを提供するためのプロトコルで、通信内容が暗号化されるため、機密性が高く、中間者攻撃などのセキュリティ上のリスクを低減することができます。Cisco機器には、SSHクライアントおよびSSHサーバーが組み込まれており、これにより、リモートからCisco機器に安全かつセキュアな接続が可能になります。
  3. Telnet:ネットワーク機器にリモートで接続するためのプロトコルで、SSHと同様にリモートからのアクセスを提供するためのプロトコルですが、SSHと異なり通信内容が暗号化されていないため、中間者攻撃などのセキュリティ上のリスクが存在します。そのため、現在では、SSHに置き換えられることが多くなっています。
  4. TFTP(Trivial File Transfer Protocol):機器の設定ファイルやIOSイメージなどのファイルをやり取りするためのプロトコルです。ネットワーク機器間でファイルを転送するためのプロトコルで、小規模なファイルを高速に転送することができます。TFTPは、TCP/IPプロトコルスタックの一部として動作し、UDPポート69番を使用します。Cisco機器は、TFTPを使用して設定ファイルやIOSイメージ、証明書などのファイルをやり取りすることができます。

これらの管理プロトコルを使用することで、ネットワーク管理者は効率的かつ迅速にCisco機器を管理することができます。ただし、セキュリティ上のリスクに注意して使用する必要があります。

設定方法

  1. SNMP

SNMPを設定するには、以下の手順に従ってください。

  • SNMPエージェントを有効にする:
snmp-server community <community-string> RO/ RW [view <view-name>]

community-string は、SNMPを使用する場合に必要な共有パスワードです。RO (Read Only) または RW (Read/Write) 権限を指定する必要があります。view-name は、SNMPで表示する情報の範囲を制御するビューの名前です(省略可能)。

  • SNMPトラップを設定する:
snmp-server enable traps
snmp-server host <ip-address> <community-string> [notification-type] [version]

ip-address は、SNMPトラップを受信するホストのIPアドレスです。community-string は、SNMPを使用する場合に必要な共有パスワードです。notification-type は、トラップ通知のタイプを指定します(省略可能)。version は、SNMPバージョンを指定します(省略可能)。

  1. SSH

SSHを設定するには、以下の手順に従ってください。

  • SSHを有効にする:
ip ssh version <version>

version には、SSHバージョン1または2を指定します。

  • SSHアクセスを許可する:
username <username> privilege <level> secret <password>

username は、SSHアクセスを許可するユーザー名です。level は、このユーザーが実行できるコマンドのレベルを指定します。password は、このユーザーのパスワードです。

  • SSH認証方法を設定する:
line vty 0 4
transport input ssh

これにより、SSHが許可されるようになります。

  1. Telnet

Telnetを設定するには、以下の手順に従ってください。

  • Telnetを有効にする:
line vty 0 4
password <password>
login

password は、Telnetアクセスを許可するために必要なパスワードです。login を指定することにより、ログインを要求するようになります。

  • Telnetアクセスを許可する:
username <username> privilege <level> secret <password>

username は、Telnetアクセスを許可するユーザー名です。level は、このユーザーが実行できるコマンドのレベルを指定します。password は、このユーザーのパスワードです。

  1. TFTP

TFTPを設定するには、以下の手順に従ってください。

・TFTPサーバーを有効にする:

tftp-server flash:<file-name>

file-name は、TFTPサーバーからダウンロード可能なファイルの名前です。

  • TFTPサーバーのIPアドレスを設定する:
ip tftp source-interface <interface>

interface は、TFTPサーバーからダウンロードするインターフェースの名前です。

これらのコマンドを使用して、Cisco機器の管理プロトコルを設定できます。ただし、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。たとえば、SNMPの場合、共有パスワードを十分に強力なものに設定し、SSHを使用することを推奨します。また、Telnetを使用する場合は、暗号化されていないため、安全なネットワーク内での使用に限定する必要があります。

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