Routing Information Protocol

インフラエンジニアに関するノート

IP ネットワークのルーティング プロトコルの一種です。RIPは、動的ルーティングの一つの方法として使用されます。動的ルーティングは、ルーターがリアルタイムにトラフィックのフローを監視して、必要なルーティング情報を送信することを意味します。

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RIP

RIPは、複数のルーター間でのルーティング情報を共有するために使用されます。各ルーターは、直接的または間接的に接続されたネットワークに関する情報を送信します。これにより、すべてのルーターは、最適な経路を選択してトラフィックを転送することができます。

RIPは、「hop count」と呼ばれるメトリックを使用して、各ネットワーク間の距離を定義します。hop countは、パケットが特定のネットワークから別のネットワークに到達するために経由する必要のあるルーターの数を示します。RIPは、最大 hop countが 16 であることを前提としています。これは、それ以上の hop count を持つ経路は、インフラストラクチャに問題があると考えられるためです。

CiscoのRIPは、IP ネットワーク内でのトラフィックの最適なルーティングを決定するために使用されます。そのため、リソースの使用効率が向上し、トラフィックのフローがスムーズになります。

RIPを使うとき注意事項

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RIPを使用するときには、次のようなポイントに注意する必要があります。

  1. システムの要件: RIPを使用するには、十分なメモリと CPU リソースが必要です。また、正確なクロック同期が必要です。
  2. ネットワーク構成: RIPは、複数のルーター間で使用される場合に最も効果的です。また、大規模なネットワークや高帯域幅のネットワークには適していない可能性があります。
  3. ネットワークトポロジ: RIPは、フラットなネットワークトポロジを前提としています。これは、すべてのノードが直接的または間接的に接続されているということを意味します。
  4. トラフィック量: RIPは、大量のトラフィックを処理する能力が限られています。このため、大規模なネットワークには適していません。
  5. ステータス監視: RIPを使用するときには、常にネットワークの状態を監視する必要があります。このため、ルーティングテーブルや他のポリシーを定期的に更新する必要があります。
  6. 安全性: RIPは、暗号化されていないため、他の人によって改ざんされる可能性があります。このため、セキュリティ対策が必要です。

これらのポイントを適切に考慮することで、RIPを使用するときに問題が生じにくくなります。

RIPのコマンド説明

Cisco IOS システムでは、RIPを設定するためのいくつかのコマンドがあります。以下は、一般的な使用方法を示すコマンドのサンプルです。

  1. router rip: このコマンドは、RIP ルーティングプロセスを開始します。
  2. network <network-address>: このコマンドは、RIP ルーティングドメインに含まれるネットワークを指定します。
  3. version <version-number>: このコマンドは、使用する RIP のバージョンを指定します。RIPv1 または RIPv2 のいずれかを選択することができます。
  4. passive-interface <interface-name>: このコマンドは、特定のインターフェースをパッシブなものに設定し、そのインターフェースからのアップデートメッセージの送信を停止します。
  5. no auto-summary: このコマンドは、自動サマリーの使用を停止します。これは、複数のサブネットが含まれる大規模なネットワークで使用されます。

これらのコマンドを使用することで、RIP ルーティングプロトコルを設定することができます。例えば、小規模な LAN では RIPv1 を使用することが多く、大規模な LAN では RIPv2 を使用することが多いです。また、指定されたインターフェースをパッシブなものに設定することで、トラフィック量を削減することができます。

RIPの設定コマンド

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Cisco IOS システムで RIP の設定方法は次のようになります。

  1. コンソールに接続し、特権モードに入ります。
router> enable
Password:
router#

2. configure terminal コマンドを実行して、グローバル コンフィグレーションモードに入ります。

router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
router(config)#

3. router rip コマンドを実行して、RIP ルーティングプロセスを開始します。

router(config)# router rip
router(config-router)#

4. network <network-address> コマンドを実行して、RIP ルーティングドメインに含まれるネットワークを指定します。

router(config-router)# network 192.168.0.0

5. version <version-number> コマンドを実行して、使用する RIP のバージョンを指定します。RIPv1 または RIPv2 のいずれかを選択することができます。

router(config-router)# version 2

6. passive-interface <interface-name> コマンドを実行して、特定のインターフェースをパッシブなものに設定します。

router(config-router)# passive-interface FastEthernet0/0

7. no auto-summary コマンドを実行して、自動サマリーの使用を停止します。これは、複数のサブネットが含まれる大規模なネットワークで使用されます。

router(config-router)# no auto-summary

8. end コマンドを実行して、グローバル コンフィグレーションモードを終了します。write memory コマンドを実行して、設定を保存します。

router(config-router)# end
router#
router# write memory
Building configuration...
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