WSL2でサーバーを構築する方法
WSL2はwindows10以降では簡単に使用することができます。今まではローカルにHyper–V,virtualbox
など仮想化導入しその上LinuxOSをインストールしていくのは普通ですし、相当な時間と設定が必要な
ため初心者であれば一週間ずっとそれのみを触ってもどっちかどっちかがわからないところが多かった
と思います。今は簡単に構築できるものとしてはWSL2が今年からこれが流行っていくと思います。理
由及び利点としては起動の速さが特徴です。
簡単な構築手順3パターンを紹介します!!
- WSL2を有効化すること。
Linuxカーネルをインストールする。
Ubuntuをインストールする。
WSL2の詳細について
WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)は、Windows 10上でLinux環境を実現するための仮想環境です。WSL2は、WSL1よりも高速で、パフォーマンスが向上しています。
WSL2では、Linuxカーネルが仮想化技術によってWindowsカーネル上で動作するようになっています。これにより、WSL1と比べてLinuxアプリケーションの起動時間が短縮され、ファイルのI/O処理も高速化されます。
WSL2を使用するためには、以下の手順が必要です。
- Windows 10のバージョン2004以降をインストールする。
- WSL2機能を有効化するために、PowerShellを開き、以下のコマンドを実行する。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
このコマンドは、WSL2の機能を有効化するために必要なWindows機能を有効化するものです。
3. WSL2をインストールするために、Microsoft StoreからLinuxディストリビューションをインストールする。現在サポートされているディストリビューションは、Ubuntu、Debian、Kali Linux、SUSE Linux Enterprise Server、openSUSE Leap、Fedora Remix for WSL、および Pengwin です。
WSL2では、Windowsのファイルシステムに直接アクセスすることができます。これにより、Windowsのファイルシステム上にあるファイルをLinuxアプリケーションから直接操作することができます。
また、WSL2ではDockerをサポートしています。これにより、Windows上でDockerコンテナを使用することができます。
WSL2は、WindowsとLinuxの間のブリッジとして機能するため、WindowsとLinuxの両方の環境をシームレスに統合することができます。これにより、Windows上でLinux開発環境を簡単かつシームレスに構築することができます。
WSL2でLinux起動
- WSL2を起動する
WSL2を起動するには、ターミナルソフトウェアを開き、以下のコマンドを実行します。
wsl
このコマンドを実行すると、Linuxシェルが起動します。Ubuntuを使用している場合は、bashシェルが起動します。
- ファイルの操作
WSL2では、Windowsのファイルシステムに直接アクセスすることができます。Windowsのドライブは、/mnt
ディレクトリ以下にマウントされています。たとえば、C:\Users\Username
ディレクトリは、/mnt/c/Users/Username
としてアクセスすることができます。
- Linuxパッケージのインストール
WSL2では、Linuxパッケージをインストールすることができます。たとえば、Ubuntuであれば、以下のようなコマンドを使用してパッケージをインストールすることができます。
sudo apt-get update
sudo apt-get install [パッケージ名]
- Dockerの使用
WSL2では、Dockerをサポートしています。Dockerを使用するには、以下の手順を実行してください。
- Docker Desktopをインストールする。
- WSL2をデフォルトのバックエンドとして構成する。
- Dockerコマンドを実行する。
Docker Desktopがインストールされている場合、WSL2をデフォルトのバックエンドとして構成するには、以下の手順を実行します。
- Docker Desktopの設定画面を開きます。
- 「WSL Integration」タブを選択します。
- インストールされているLinuxディストリビューションを選択し、「Enable integration」をオンにします。
これで、WSL2上でDockerコマンドを実行することができます。
以上が、WSL2の基本的な使い方です。WSL2は、Windows上でLinuxアプリケーションを実行するための非常に便利なツールであり、WindowsとLinuxの開発環境をシームレスに統合することができます。
上記はなぜこんな簡単?
WSL2を有効化はBIOS/UEFIでCPUの仮想化機能を有効することだけです。デフォルトでは無効になっ
ていることは普通です。カーネルはMicrosoftの専用画面で無料でダウロードできますので、それをダウンロードし実行しておきます。Microsoftストアからインストールし、プロンプトが開いてきたら名前と
パスワードを設定するのみです。その後は用途によって自由に使うのみです。サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアであれば必ず試すべきです。